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小川新の人となり

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小川新の人となり

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小川新(略歴)

広島県生れ。大正9年生。平成17年9月死去。86才。広島高等学校卒。昭和20年岡山医科大学卒業。医学博士。岡山医科大学第二外科に勤務。その後、社会保険広島市民病院の外科部長として活躍。昭和38年に広島市にて、漢方薬治療と鍼灸治療を主とした大慈小川外科医院[現在の普照小川医院]を開設。日本漢方交流会会長、 広島漢方研究会会長、日本東洋医学会評議員・理事・名誉会員、昭和61年第37回日本東洋医学会学術総会会頭、日本瘀血学会代表、成都中医学院客員教授、上海中医学院客員教授

青年期までの新-Arata-は

小川新は大正9年7月、当時の広島県佐伯郡草津に生まれた。

草津は古くから栄えた漁師町であり、天然の良港である為中世は草津城を拠点とした軍港経済港であった。また江戸時代より蛎養殖盛んで大阪の牡蛎船で商いして経済的には恵まれていたが、宵越しに金は持たないと言う気風だった。

ある時、新が、

“あの頃近所にヤクザみたよぅな者が居ってのぅ、その“荒くれの無道もん”のお陰でワシは小さい頃から奴らに負けん精神ができたんじゃ。しかし極道もんも小川(家)にゃぁ一目置いとったよ”

と言ったことがあるが、確かに不条理に屈しない気構え、反骨の気構えのある男であった。なぜか世間の嫌われ者に好かれたりする男でもあった。

大正デモクラシーが徐々に自壊してゆく時代に青年期を迎えた新は、旧制広島高等学校時代、始めは文科に進むつもりでいたが、当時の日本に半ば失望して理科に転向した。新は日本のリーダーつまり政治家か官僚に成ろうとしたのではないかと・・・。この時代の政治家官僚にそして人々に失望していたのだ。

高等学校時代はヘーゲル、カント、ゲーテ、マルクスなどの思想書哲学書を読み漁り学業は疎かになり、ついには1年留年したほどだった。

次第に東洋思想哲学そして鈴木大拙・禅・ほとけの教えに傾倒してゆき座禅宗教書サマディーな日々を過ごすこととなっていった。

こんな新を心配していた父親(小川早苗)は、「一代途絶えていた医者に自分がなる」と聞いて大いに喜んだ。

思想書哲学書を読む傍ら、既に西洋医学に疑問を持っていて「赤本」などひも解き民間医術を一通り学んで岡山医科大学に進学した。 【赤本:“家庭における実際的看護の秘訣”/著:築田多吉/大正14年2月初版】

医師の道を歩み始めて

岡山医科大学では外科を専攻したが、なぜ外科かというと曰く、

“内科の医者は憶測でものを言ったり訳知り顔が多い、ワシはこの目と手で実際に確かめたいんじゃ。ゆくゆくは内科をやる積りがあったけえのぉ”

教授の選び方は、

“岡山医大の外科には教授が二人おって、ひとりの教授はワシの気性に合って良いかも知れん。が、気性の合わんもうひとり方を干されるのを覚悟で選らんだ。この教授は御公家さんのようで品の良い人じゃたが、若いうちにこんな人と付き合うのも勉強じゃと思うてのぉ。それに出世もできんで丁度ええけぇのぉ”

学び方は、

“ワシは先生から手術をあんまり教えて貰わんかったが、そんなもん人間のやる事じゃ、隅の方からでもその気になって見て学んだし、自分で色々な事を想定し工夫しながらシュミレーションして習得したよ”

“田舎のほうから手術の依頼があるんじゃが、教授助教授に頼むと費用が高こぅつくんでワシが請け負うんじゃ。行ってみたら医者も看護婦も手術の経験が殆どないし手術の設備お粗末じゃ。こういう中でやるんじゃけぇ真剣勝負じゃ、何とかして独りでやらにゃぁいけんけぇのぉ、ええ経験じゃった。
そのうち干されとる後輩たちが手術教えて下さい言うて付いてきた。現場で習わせたよ”

“万年下っ端じゃったが、ある時教授に「僕は君に手術教えて来なかったが君は何処で手術を学んだのかね」と尋ねられた時はほんまに愉快じゃったよ”

このように新は自らをつくっていった。

日日新又日新 進徳工夫在日新

  これは“新”と命名した由来の言葉です

- byささふね -

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